tasola / SDGs
私たちは制作活動をしている革製品を通して、
持続可能な地域連携事業に取り組んでいます。
【 エコレザーを主として使用・革端材の再利用・
地域高齢者との連携・地域活性化につながる事業開発など】
私たちは2010年の創業から使用する革には、
人や環境に優しいとされる100%植物性タンニンなめしの
牛革で作品作りを心がけております。
そのクロームフリーと呼ばれるエコレザーとは、
これまで牛が自由に育ってきた証であるキズやシワ、
などがありますが、その愛すべき個性はデザインとして
恵愛できる特徴とも言え、ありのままの自然を
背景に感じられる素晴らしい製法だと確信し
tasolaでは主に利用するよう努めております。
牛革を裁断する際、作る製品により適材適所で部位を
見定め切り分けています。
ここでは極力廃棄がないように裁断してきますが、
革を剥いだカットライン付近や筋繊維密度の柔らかい
頭からお腹にかけた部位の利用が難しい箇所となり
毎回革1枚の2割程度は余ってしまい勿体無いと思っていました。
以前は端切れの材料販売や試作制作などで消費しておりましたが
昨年から地域と関わることにより、新たな発展的な活用方法が
あるのではないか?と思い、私たちにできる活動を
まとめましたので、どうぞご一読ください。
先ずはコチラ
ヌメ革の端切れで作られたコードストラップ
これはスマホの充電器やイヤホンなどのケーブル類を
軽く束ねるための商品です。
旅行や出張の際に、カバンの中がコードで散乱しないので、
ご利用される方には大好評を得ております◎
続いて、
コチラも端切れで作られている商品でスマホホルダーとなります。
これはキーホルダーでありながら、スマホスタンドとして
利用でき、いつでもサッと動画視聴やビデオ通話ができるので、
とても重宝するアイテムとなります。
これらの商品は、制作からパッケージングに至るまでを
主に地域の高齢者の方々にになっていただいております。
地域には古くから培われた田鶴浜建具産業が盛んだったことから、
手先が器用な方々が多く、モノづくりにおいては
皆さん匠の知恵と経験が豊富です。
私たちは、そんな高齢者の方々にいつまでも
若く末長く元気でいていただきたい!
そんな思いで始めておりますので、配慮した事業としています。
もちろん安全のため簡素化した作業内容も心掛け、
コロナ禍の影響がないように基本は在宅勤務できる内容で、
生活のゆとり時間を有効活用しながら収益になるように
提案させていただいています。
皆さん元職人ともあり流石なのは、作業内容をしやすいように
工夫されているほか、より品質が上がるように試みる
向上心には本当に素晴らしいと感動いたします。
ご利用されるのは、今や誰もが使用しているスマホ・ゲーム機・
パソコンなどに関連した商品となりますので、
tasolaや地元の観光産業である和倉温泉、観光施設に
お取り扱いいただいている他にも、各パートナー企業さんの
オンライン販売でも展開し、県内外の方々に幅広く
ご愛用いただいております。
コスト面は、商品開発に関わるデザインや各施設PR用のPOPなど
私たちが外注することなく一貫しブランディングをしているので、
パートナーの無駄な負担がなくコストも軽減できております。
こうした資源ロス・ゼロのリデュースの観点から考えた商品は
能登の高齢者を見守る福祉の面を考えることも始め、
地域の新たな収入源になるだけではなく、旅館のノベルティーや
グッズとして、旅の思い出を振り返る切っ掛けとなり、
またいつか能登に訪れたいと思っていただけることを
心より願っております。
そしてまだ...端切れの廃材には再活用法があります!
こんな細切れの革に何の活用法があるのだろう?と思いますよね。
それは意外にも身近なところからお声かけいただきました
地元企業でした。
同じ七尾市内にあります工場です。
ここで使われている、ある金属部品のサビ磨きを行うのに
活躍しております。
サビ除去は定期的に行う必要がありましたが、提供以前は
ホームセンターで売っている床革の手袋を購入してから
切り刻む必要があり、コストや労力が負担となっていました。
そこで私たち革工房や地域連携事業で廃棄するしかなかった革は、
まさに渡りに船を得るよう活用できるので、
お役に立っております。
大きな工場には沢山の機械が並んでおり部品は大量となりますが、
吟付きと言って表皮のあるヌメ革は強度もあり申し分なく
磨く作業に関しては優秀な素材なので、
ボロボロになるまで使い切ることができております。
最後となりますが、
実は私も田鶴浜建具の後継者であったはずの一人。。。
時代の変化に伴い衰退する産業も一因とあり廃業となり、
実際に厳しい地域課題を目の当たりにしてきました。
今までのキャリアを糧に歩みだしたこの事業で、
高齢化が進む地元に活力と
コロナ禍で疲弊している観光サービスの発展、
そして地域企業の一助になれば
何より嬉しい思いでなりません。
今後もこうした地域貢献ができるよう、気付いた課題に向き合い
出会った仲間とともに活動して行きます。
ご一読いただき本当にありがとうございました。